こころ
ありがたい日常

ありがたい日常

秋晴れの朝。

私は、近くのお寺の納骨堂まで、歩いて出かけます。

ご先祖様に会いに行き、

静かに手を合わせて、日頃の感謝を伝えます。

「いつもありがとうございます」

私はときどき、そうやって、

近くのお寺の納骨堂まで出かけて、

日頃の感謝を伝えるようにしています。

ふだん、私たちが何気なく使っている「ありがたい」という言葉。

ある本で、こんな風に書かれていました。

「ありがたい」という言葉は、漢字で「有難い」と書きます。

つまり、「有ることが難しい」ということです。

浅見帆帆子 著『大丈夫!うまくいくから』より引用

本当にそうだなぁと思います。

私は仕事柄、人の死に直面することがあり、

生きていること自体が、当たり前ではないと、常々感じています。

年齢が若くても亡くなることはあるし、

元気だった人が突然死ぬこともある。

それほど、生きていること自体が、決して当たり前ではないのです。

ですから、私たちが「当たり前に過ごしている日常」は

「有るのが難しい」、本当に「有難い(ありがたい)こと」です。

その本当の意味が理解できれば、自然と毎日に感謝が溢れてきます。

忙しく過ぎ去ってゆく「当たり前の日常」は、実は「ありがたい日常」です。

そういう意識で、今という時間を大切に過ごしたいものです。

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