秋の山登りを楽しむ
子供たちを連れて秋の山登り。
色づく紅葉を楽しみながら、のんびりと山を歩くことは、とても気持ちが良いものです。
今回らくなままファミリーは、大分県にある「九重山(くじゅう連山)」に行ってきました。
九重山は、日本百名山にも選ばれるほど、景色がとても素晴らしいところです。いくつもの登山口があり、登山者レベルに合わせたコースが選べます。
今回は、小学生の子連れでも楽しめる「日帰り登山コース」をご紹介します。
「いつか子連れで秋の山登りを楽しんでみたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1 秋の山登りの服装
「九重山(くじゅう連山)」 の11月上旬のとある日の気候は、
標高1500m付近で気温は4〜6度予想。風速は5〜8mとやや強め。
(※「てんきとくらす」を参考に調べる。)
「風の影響で体感温度は0度近くになるかもしれない」と予測して服装を決めました。
●秋の山登りの服装
※写真上から順に
・防寒用アウター
・フリース
・ダウンベスト
・薄手のシャツ
・インナーウェア上下
・ズボン
・秋冬用靴下
・歩きやすい靴
・帽子
・グローブ
・雨具上下
山登りの服装の基本は、「レイヤー(重ね着)」。
すぐに脱ぎ着できるものを、組み合わせて使います。
歩き出して「暑いとき」は、すぐに脱いで、薄手のものだけを着る。
立ち止まって「寒いとき」は、温かいアウターを重ねて着る。
このように、暑くても、寒くても、レイヤーで対応できるものにします。
汗をかくと、体が冷えて体力を奪われるので、ときどき子供たちに「暑くない?」と声をかけるように気を配ります。
(※上記に加えて、いざというときのために、大人(親)のリュックに「厚手のダウン上下」も持参。)
●秋の山登りの持ち物
山登りの持ち物は、「軽く」かつ「コンパクト」にまとめることが重要です。
長時間歩くので、重たいと足腰に負担がかかりますし、かさばると邪魔になります。
今回は、標高1200mの「坊がつる湿原」で「簡単な昼食を食べて下山する」という計画で持参物を決めました。
これらの荷物は、すべて大人(親)のリュックに入れていきました。
・昼食(水を浸したお米、レトルトカレー)
・水
・調理器具(アルミ鍋、皿、スプーン、ガス、ごとく、ライター)
・タオル
・ミニテント
・マット
・いざというときのための厚手のダウン上下
・緊急用(エマージェンシーシート、救急セット、携帯電話、ヘッドライト)
なるべく「軽く」と思っていても、どうしても重たくなるので、持参物はよ~く吟味します。
ちなみに、子供には、「自分の服」・「飲み物」・「お菓子」のみ、を各自リュックに入れて持たせました。
2 行き方(ルート)
今回は、「長者原登山口~雨ヶ池越ルート」で、「坊がつる湿原」まで登ることに決定。
やまなみハイウェイ沿いにある長者原の無料駐車場に自家用車を停めます。
秋の紅葉シーズンということもあって、「長者原ビジネスセンター駐車場」は満車でしたが、道路反対側にある「長者原駐車場」は空いていましたので、そちら側に停めました。
「長者原登山口から坊がつる湿原まで」は、大人の足で片道2時間コースですので、
子連れであれば、片道3時間~4時間はかかると予想。
実際に、過去(子供たちが7歳,5歳のとき)に登ったときは、片道4時間かかりました。
(※そのときは法華院山荘に一泊しました。)
今回は、(10歳,8歳なので)片道3時間、往復で6時間を見込み、朝8時から登り始めました。
3 子連れで楽しむコツ
子連れで山登りを楽しむためには、コツがあります。
それは、とにかく、楽しく、ゆっくり登ること。
片道3時間、往復で6時間も歩くわけですから、とても疲れます。
当然、大人のスピードで黙々と歩けば、子供にとっては苦行でしかありませんよね。笑
ですから、子連れで山登りをするときは、子供たちの思い出が「疲れる~」「山登りってキツくて楽しくな~い」とならないように、「いかに子供たちに山登りの楽しさを伝えるか」を、私は意識して登るようにしています。
そんな私の、子連れで山登りを楽しむいくつかのコツをお伝えしますね。
(1)リーダーを決める
「○○ちゃん(兄)は、道案内リーダーをお願いね。迷わないように、一番前を歩いてみんなを先導してね。」
「○○ちゃん(妹)は、お菓子リーダーをお願いね。みんなが疲れてきたな~と思ったら、お菓子タイムと言って休憩させてね。」
そうやって、リーダー決めをして、それぞれの役割をお願いしておくと、やる気を出してくれます。
特に、子供のペースで歩くために、先導役をお願いしておくのは、とても良いことだと思います。
ときどき「リーダーどんな感じですか?」と声をかけると、俄然やる気を出してくれますよ。
(2)楽しめるお菓子をもっていく
いくつかのお菓子の中で、今回準備した「プチプチうらない」という駄菓子。
小さなチョコレートを食べるたびに、◎○△×の占いが書いてあるので、子供たちはそれだけで盛り上がっていました。
「『未来』は◎だった」とか「『旅行』は△だ~」とか、時間を忘れて楽しめるので、良い気分転換になったようです。
こんな風に少し楽しめるお菓子を持っていくと、楽しみながら糖分を補給できて、一石二鳥です。
(3)ゆっくり、焦らない、無理しない
子連れで山登りを楽しむために最も大切なことは、とにかく「子供のペースに合わせること」です。
登り始めてすぐに、「お菓子食べたい」とか、「ねぇ、あの葉っぱみて!」とか、何度も何度も足止めされますが、基本的には「すべてに応えるような心構え」でいます。
もちろん目的地は定めていますが、そのときの子供たちの体力や気力次第で、目的地を変えたり、途中で引き返すことも念頭に入れておく方が、得策です。
大人だけで登るのとは、訳が違いますからね。
子供たちが楽しく山登りをするためには、とにかく「ゆっくり、焦らない、無理しない」ことが大切です。
そして、ときどき励ましながら、目的地まで楽しく行けたら最高ですね!
秋の九重山の景色はとってもきれいで、こころ癒されたなぁ~。
飯ごうで炊いたご飯も、おこげがとても美味しかったなぁ~。
またひとつ、子供たちとの貴重な思い出ができたことに、心から感謝をして。
次回は、雪が積もったころに、子供たちと山登りができたらいいなぁと思っています。
そして、最後に。
いつも感じるのですが、自然の中に入ると、子供たちが普段よりものびのびとしています。
なんだか「ありのままの自分らしさ」を発揮しているようにも感じられます。
そういった普段の生活では見えてこない(親が気づけていない)「ありのままの自分らしさ」を発見できることが、アウトドアの良さでもあるように思います。
普段から、そんな「ありのままの姿」を認めてあげられる親でありたいな、と思う今日この頃です。